NUBIAN LADY INTERVIEW
3人の出会い

pipparatree(以下ピッパラ)
3人が出会ったのはJazzcats!ですね。一回目のJazzcats!は関係者として遊びに行ってて、サッパがかけてた曲''Philip Cohran/The Minstrel Unity''に反応して、ブースをのぞきこんでみたら、何て可愛い二人が!DJしてる!(笑)ってなって

Sunny Sappa(以下サッパ)
え~!?かけたっけなぁ・・・あっ!Earl ZingerとMixした時だ!

ピッパラ
そうそう(笑)それで「何だこの子達は・・・」って驚いて。彼女達の抜群のセンスに魅かれまして。黒すぎて、とても女の子がプレイしていると思えない選曲に惚れ込んだというわけです。たぶん、その瞬間から「3人一緒にやったらいい感じになるな~」って思ってたんだと思う。そんな私の思いつきで始まって、結成して早3年です。

TOMVO(以下タムボ)
私とサッパはJazz In the Life(Jazzcats!の前身パーティー)の頃から色々やってたんだけど、やっぱりJazzcats!が自分の中で大きかった。DJとしての自覚も生まれたし、DJとして外に発信できるモチベーションにもなったし。そこにピッパラさんがいて、今に至る感じです。

ピッパラ
3人で初めて一緒にDJ Playした時は今でも良く覚えています。その時は初めてながらも3人のコンビネーションが最高に良くて。周囲から得る感触もすこぶる良かったです(笑)その時に作ったMix CD''Summer Madness Mixも評判が良かった事も、3人でやって行く事への弾みになりましたね。

サッパ
その時一緒にやったRich(Medina)のDJも最高に良かったしね~Madlibも遊びに来てたよね、確か。Madlibにも良い反応もらって嬉しかったな~。


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「Nubian Lady」の名前の由来は?

ピッパラ
「Nubian Lady」という名前はBobbi Humphreyの曲名から来ています。原点でもあり、目指し、行き着く所でもある。大勢いますけど、例えばBobbi Humphreyだったり、Patrice Rushenだったり、女性でありながらもカッコいいGrooveを放ってきた先人にリスペクトする意味も込めています。

サッパ
黒くて太い女性だよね。まさにNubian Lady。

ピッパラ
Nubian Ladyとして''筋''を通す所は、これまでの人生でリアルタイムで影響を受けた音楽やカルチャーだったりを、今の私達の感覚とMixして出すってところ。これは作品にしても音源にしても共通で、とても重要な部分でもありますね。

タムボ
勿論、Black Musicから受けた影響は計り知れないけど、同時に''New Wave感''を取り入れる事は忘れていないよね。

サッパ
そこはNubianの一つのキーポイント。今回リリースした「In☆Flu☆Enza」にも私達なりに消化したNew Wave感を映し出したしね。

タムボ
既存の物をNubian風にひねってみたり、とんちを効かせてみたりして。そう言った手法一つをとってみてもNew Waveが持つマインド。例えば楽曲のタイトルにしても(笑)

サッパ
だって「ボンバー」に「インフル」だよ? 完全におかしいよね(笑)
あと、「この曲誰~?」ってなって「えー女3人なんだぁ~」ってギャップもNubianの魅力であるし。

タムボ
曲にしてもDJ Playにしても、私達の事全く知らないで初めて見た人は、きっと驚くよ。「こんなのいない!」って(笑)

ピッパラ
確かにいないでしょ。あなたみたいに、フロアにむかって「根性みせろ!」と仰いでいる女性DJは(笑)。

サッパ
ある意味武器(笑)

ピッパラ
それこそボンバーだよね(笑)

ピッパラ
Nubian Ladyは女3人だけど「胸キュン」で「キラ☆キラ」って路線は多分出来ないんで(笑)。いや、ホントはしたいんだけど(笑)。
私達の使命としては、クラブ通いしている女性達から、オフィス務めの女性達まで、誰でも持っている「好奇心」をワイルドな感じ且つ、Nubian Ladyの個性で刺激したいかなと。女性に共感されるってことは、とても大事な要素。前回の『POUND FOR POUND』に収録された「Pink Bomber」は正にそんな曲です。

現在、女性DJがかなり増えてきているようだけど、そういう現象てとても喜ばしい。そんな中でいかに自分達のスタイルを確立できるかですよね。 Nubian Ladyはそういうシーンのキラ星というより、黒く光る星でありたいなと。(笑)

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Nubian LadyとしてPARTYに望む姿勢とは

ピッパラ
Playする曲は元々3人とも趣向は一緒なんで、何となく話す程度、ホント大雑把。もちろん音、選曲に気を遣うのは大前提で、実は一番気をつけている所は音以外の部分。それはやはりファッションだったり、メイクだったり。「見せる部分」に関しては3人で統一感を持たせる事には気を遣っています。やはりDJ Playもパフォーマンスだと思っているので、女性DJの楽しさってそこにあると思うんですよ。

この度、アー写を制作して、アートディレクションを「エンライトメント」にお願いしたのも、そういったコンセプトがベースにあってこその流れなんです。Nubianはそういったことに重きを置くことも大切と考えていて。

タムボ
あとは、阿吽の呼吸ですね。やっぱり私達はBack2Backでやっているからこその良さがあるので、そこの魅力を損なわないようにしています。目で合図しあったり、時には声かけ合ったりして(笑)。Floorから生まれるGrooveもしっかり体感する様にしています。そこを気をつけるようになってから調子いい(笑)

ピッパラ
やっぱりBack2Backはコンビネーションの良さが一番なんで。以前行った山口/小倉のツアーでは良いきっかけをもらいましたね。

サッパ
やっぱり楽しんでやるのは重要だよね。私達が楽しんでるのが伝わればFloorも楽しくなるしね。

ピッパラ
90分間か60分間はお客さんと私達との言わばセッションだよね。

タムボ
そこをいかに楽しめるかが、大切。

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Nubian Ladyとして音源制作に至る経緯

ピッパラ
音源制作に関してはタムボが私達のブレーンで。彼女のおかげで、機材的にも難無く音源制作に入り易い環境にありましたね。ここは本当に幸運だったと思います。私自身、最初、音源をリリースするなんて事は全く頭になくて(笑)

サッパ
私も(笑)

タムボ
(笑)大体のテーマを3人で作って、実際に私が作業して、次のミーティングまでにある程度形を作っておいて、また3人で聞いてみて、また色々意見を出し合って行くっていうのがNubianの基本形。例えば今回の「In☆Flu☆Enza」だったら、「ミニマムな世界をじわじわとハメていく要素とTechな感じを合わせた4つ打ちを作りたいねって」なってからがスタート。

ピッパラ
曲のモチーフだったり、イメージ、構成だったりは必ず3人で話し合って決めてますね。皆仕事終わってから''Nubian松濤スタジオ''に夜な夜な集まっています。雨の日も風邪の日も、インフルエンザでも開催します(笑) この「In☆Flu☆Enza」を制作中に、私が酷いインフルエンザにかかってしまって、マスクしながら音に向かい合ってた時はかなりストイックだった(笑)。 だからあの時の苦しさから開放された様を表現しようと思って。このタイトルに(笑)。

タムボ
(笑)元々は私達を一発で表せる様な「Nubian Ladyのジングル的な」曲が欲しかったっていうのが音源制作の始まりですね。それこそ、Mix CDに入れたり、DJ Play時にも使えるオリジナルの音源を作ろうっていうのがきっかけです。

ピッパラ
このジングルに関して話すと、私達の名前の由来でもあるBobbi Humphreyの曲をモチーフにしていて。''Nubian''ってフランス語で(黒い)って意味なんで、ここはやっぱりAlex(From Tokyo)にMCをお願いしようって事になり(笑)私が書いた日本語の詞を彼に仏訳してもらって、さらに仏語でMCを入れてもらって作りましたね。とても大変な作業だったんですが、彼は良い人だから快く引き受けてくれました(笑)

サッパ
セシールのCMのあのイメージね(笑)この時作ったジングルは今でもDJ Playの時に使ってる位好き。「私達、こういう事も出来るんだなぁ~」って思った。音源作りもいいな~って思い始めたのもこの頃かな。DJ Playの時もそうだけど、制作も3人の持っているセンスの集合体だから、そこが最大限に引き出せた時の喜びは大きいよね。

ピッパラ
そしてちょうどその頃に、タイミング良くJazzy Sportから『POUND FOR POUND』への参加依頼があって。

タムボ
それで本腰入れたって感じですね。

ピッパラ
実際、私達の1作目、「Pink Bomber」て、集中して一週間くらいで完成させたんですよ。今思うと良くやったと思う(笑)。緻密さはないけど、あの時しか出せない黒く荒削りなグルーヴがそこにはある。DJ Playと共通する部分がかなりシンクロしてますね。 そして、『POUND FOR POUND』をきっかけに、EPやアルバム制作への道も見えてきたので、マイペースで作っています。ストックもどんどん作って行く方向で(笑)

今回のEP盤のリリースは、私達にとって一つの目標でもあったし、同時にスタート地点でもある。より多くの人に、私達の存在を知ってもらえたら嬉しいし、それこそインフルエンザのごとく、ジワリジワリとNubian感染者が増えることを願って(笑)
そして、リリースの機会を与えてくれたJazzy Sportには心から感謝していますね。

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今後、共演/共作したいアーティストは?

タムボ
私はPhil Ranelinかなぁ~。やっぱり、影響を受けたアーティストだし、実は結構前から連絡を取り合っていて、普通に友達でもある(笑)

ピッパラ
Matthew Larkin Cassell。実は彼とは''Peace&Love''のMix CDの件で色々ありまして(笑)今では音源を送り合う仲だけど、出会いはマイナスから始まった(笑)でも、ちゃんと向き合って話したら、理解してくれて。この事が直接のきっかけになったかはわからないけど、日本国内でのアルバムリリースが決定した時には「Nubianが僕に幸せを運んでくれた!」なんて事まで言ってくれて。嬉しかったな。

サッパ
いっぱいいる。いすぎてわからない位(笑)でも音楽を介しての出会いを大切にしたい。

ピッパラ
だね。(音楽を通しての)出会いは一生ものだからね。強く共感できるアーティストと作品を作りたい。

タムボ
そんな人達とコラボアルバム作れたら幸せ!

ピッパラ
今回のリリースをきっかけにガシガシやって行きます!
継続は力なりを信じて….!

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Nubian Lady第一弾EP遂に発売!!

Artist Nubian Lady
Tittle Nubian Lady EP
Label : Jazzy Sport/JSV-058

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Side-A
Pink Bomber
sample
James Mason "Sweet Power Your Embrace"をモチーフに、緊迫した空気感と太く黒いグルーヴが疾走する、スリリングなスペーシーアフロ・ファンクチューン!パーカッシヴなアフリカンリズムと心地良いシンセの音色が織り成す軽快なグルーヴから、ポリリズムのリズム遊びによって後半はより黒さを増し、スペーシーテックサウンドへと広がる。ブラックホールを駆け巡り、その先の最終地点への旅を描いた作品。
あのジャイルス・ピーターソンからも絶賛!この地球上に生み落とされた、ボンバー・ダンスミュージック!2006年リリースJazzy Sportプロデュースのコンピレーション・アルバム「Pound For Pound」に収録。

Side-B
In☆Flu☆Enza
sample
音楽の菌なる細菌が水面下で徐々に繁殖し、“In”と“Flu”と“Enza”の3つの形態に変容していく様を表現。デトロイトテクノ〜シカゴハウスの音の要素を吸収、消化し、さらにNubian LadyらしいNew Wave感で味付けされたニュースタイルミニマルテクノ。
緻密に練りこまれた音の渦に覚醒、要感染注意!なハメ系フロアキラーチューン。
ジャイルス・ピーターソンのWorld Wide JapanのMy Spaceにて音源がアップされ、只今パワー・プッシュ中!2008.7.23リリースの「Pound For Pound 2」に収録。!
nubian lady
NUBIAN LADY

Jazzy Sport主催イベント「Jazzcats」から派生した女性DJ陣(Sunny Sappa+TOMVO+pipparatree)からなるDJ/プロデューサーチーム。Nubianとはフランス語で「黒い」の意。Bobbi Hamphrey、Patrice Rushen等に代表される、女性でありながらも黒く深いグルーヴに共鳴。ブラック・ミュージックを根底にJazz/Soul/RareGroove/HipHop/Disco/House/techno....とそこにブラックネスを感じればどんなカテゴリーでもジャンルレス且つしなやかにミックスしていくことを基本とした、Back To Backスタイルが特徴。 現在まで、6枚のMix CDをリリース。2006年10月にはNubian Ladyとして初のオリジナルトラック「Pink Bomber」が収録された、Jazzy Sportプロデュースによるコンピレーションアルバム「Pound For Pound」をリリース。そして08年7月、ニュートラック「In☆Flu☆Enza」が収録の同アルバム第2弾となる「Pound For Pound 2」がリリースされ、話題沸騰中! 
そして、ついに記念すべきEP版のリリースが決定!
ブラック イズ ビューティフル!

http://www.myspace.com/djnubianlady
http://www.hitide.jp

☆リリース作品
MIX CD 「Summer Madness Mix」(2005)
MIX CD 「Midnight Rainbow」(2005)
1st Single「Pink Bomber」(2006)
MIX CD「Peace&Love」(2006)
MIX CD「R Sound Vol.1」(2007)
MIX CD「R Sound Vol.2」(2007)
2nd Single「In☆Flu☆Enza」(2008)

☆DJ スケジュール

★JAZZY SPORT presents 「POUND FOR POUND2」 RELEASE PARTY
9.20 ( sat ) @ 中目黒 solfa ( B1F, OAK Bldg, 1-20-5 Aobadai Meguro-ku / www.nakameguro-solfa.com )
kick from 22:00 〜 till dawn
damage : 2,500 ( 1D ) w/flyer 2,000 (1D)

DJs :
Mitsu the Beats
grooveman Spot
Kacchi Nasty
Physical Sound Sport ( Masaya Fantasista & Ladi Dadi )
budamanky
Super Smoky Soul
Bottom Fly
Nubian Lady
Jazzy Sport Distro Boys (Naoki Nishida & OKD Funkaho )
ykoma2 (planetgroove )

MCs :
HUNGER, raythought, COMA-CHI, U-ZIPPLAIN ( ENBULL ) , B-WEST

FOOD : カレー屋まーくん

★Waxpoetics Japan No.01 Release Party and Halloween
10.31 ( Fri ) @ 代官山 UNIT
OPEN : 23:00/START : 23:00
CHARGE : ADV.3,500yen/DOOR 4,000yen
TICKET : 9/5(FRI) on sale

LINE UP:
SPECIAL GUEST : Andre Torres (Waxpoetics Editor-in-chief)
DJ :
Kon&Amir (BBE/Rapster)
MURO (King of diggin')
Alex From Tokyo (World famous NYC)
Nubian Lady (Hitide Productions)
C-ken (Illest Yellows Funker)

SALOON (B3F)
Jazzy Sport Seleção
(Timor, Kacchi Nasty, Masaya Fantasista, Wassupski)

INFORMATION :
www.unit-tokyo.com/schedule/2008/10/31/081031_waxpoetics_japan_no01_r.php